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サイズ19.0 x 13.8 cm(ポケットスコア) ページ数: 総譜: 42
出版社: Ernst Eulenburg GmbH
オイレンブルグ版
第10番 変ホ長調 Op.74 「ハープ」
完成は1809年。
ベートーヴェンが中期から後期に向かう時期に書かれた。
中期の作品にくらべて、
構想は格段と簡素になり、規模も小さくなり、感情の激しさもみられないが、
音楽の書き方ははるかに自然で流暢であり、
静かで自由な感興が柔軟な筆致で述べられている。
様式的には中期と後期の間に立つもので、
一般に過渡的作品といわれており、
この時期特有のやわらかい抒情が流れている。
基本資料は、自筆譜がベルリン国立図書館に保存されている。
初版は、1810年11月、ライプツィヒのブライトコプフ・ウント・ヘルテルから出版された。
第11番 ヘ短調 Op.95 『セリオーソ』
1810年10月に作曲された。
この曲の草稿には
「1810年10月、友人L.v.ベートーヴェンよりツメスカル氏に捧げられ、10月に書かれる」
と記されてるという。
この言葉の前には”Quartett serioso”の字があり、
「セリオーソ(まじめな)(厳粛な)」の呼び名はベートーヴェン自身がつけたことが明瞭であるが、
出版の際にはなぜか、この語は削られてしまった。
この作品は、中期の作風とも後期の作風とも異なる独特の様式をみせている。
そのひとつは、構成がいちじるしく緊縮されているところにある。
もうひとつは、内容にかなり知性的な味が加わり、情緒的な要素がいっそうこまやかになり、
一種の厳かな趣、また気難しさをかもしだし、
終楽章の気分的解決までの3つの楽章には内省的な深刻さが強くあらわれている。
ベートーヴェンは、この曲の後14年間、「第9交響曲」の完成後まで、
弦楽四重奏を手掛けることはなかった。
ツメスカルはハンガリー生まれのチェロ奏者で作曲もおこない、
ウィーンで若いベートーヴェンと知り合ってから親交をむすび、
それはベートーヴェンが死に至るまでかわらなかった。
ベートーヴェンに種々こまかい好意を示し、
ベートーヴェンから彼宛てに書かれた手紙は数多く現在まで保存されている。









