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サイズ30.5 x 22.8 cm
ページ数: Va.: 40
出版社: INTERNATIONAL MUSIC COMPANY
インターナショナル・ミュージック・カンパニー版
ヴィオラパート譜のみです。
収録曲
Trio No.1 Es-Dur 変ホ長調 Op.1-1
Trio No.3 c-moll ハ短調 Op.1-3
Trio No.7 B-Dur 変ロ長調 Op.11
Trio No.4 D-Dur ニ長調 Op.70-1 Ghost
Trio No.6 B-Dur 変ロ長調 Op.97 Archduke 「大公」
Trio No.9 G-Dur ト長調 Op.121 Kakadu
第5番 ニ長調 Op.70-1 『幽霊』
作品70の2曲うち、現在比較的多く演奏されるのは、このニ長調のほうである。
この曲の特色は、第二楽章の大胆な手法と、それが醸し出す情緒の沈鬱で神秘的な味わいであり、
そのために別名「幽霊」と呼ばれている。
きわめて特色があり憂鬱な第二楽章に比べ、前後の楽章は中心楽章を支える趣がある。
第三楽章は一気に書き上げられたことが想像され、当時のベートーヴェンにしては軽い作品ではあるが、
全体としては円熟期に入ろうとする時期の、こまやかな陰影があらわれていて、
新しい様式を十分に感じさせる作品である。
第7番 変ロ長調 Op.97 『大公』
ベートーヴェンの作曲したピアノ三重奏のなかであってはいうまでもなく、
おそらく古今の室内楽曲のうちでも最も優れた作品の一つである。
1811年の初めに完成された。
特色は、全曲の雄大な比類ない規模にあるが、
それにもまして、3つの楽器の効果的な使用による協奏的色彩にあり、
とくにピアノの用法は、作品70の2曲の三重奏曲において試みられた方向を徹底し、
絢爛たる室内楽の作風がここに完成してる。
同時に、きわめて豊かな旋律と和声の美しさは、
円熟した情操と雄大な風格と高貴な品位をかねそなえている。
基本資料は、ベルリン国立図書館に自筆原稿が保存されている。